「医療法人 祥義会 あい歯科クリニック」を訪問しお話を伺いました!

こんにちは!

川崎市立看護大学のボランティアサークル「川崎リンクス」のAです。

川崎つながろ会の「地域を知ろう!学生記者が聞いてきました」企画の一環で、

「医療法人 祥義会 あい歯科クリニック」

を学生2名で訪問し、井上理事長のお話を伺ってまいりました。

 

 

【学生記者】

お仕事の内容を教えてください。

 

【井上理事長】

あい歯科クリニックは所属する医療法人 祥義会の中でもフレイル予防・在宅リハビリケア・地域包括ケアシステムの促進をする役割を担っています。また、スウェーデンと日本の地域包括ケアシステムの違いについて実際にスウェーデンに行って学び、今日本で何ができるのかを追求しています。あい歯科クリニックでは特に訪問診療に力を入れていて、寝たきりの方や歩行困難の方などに診療を行っています。今は訪問中でここにないのですが、機材は15kgくらいの、ひとつにまとまったものがあるのでそれを持っていけば虫歯や歯周病などの治療や抜歯など様々な治療に対応できます。

 

 

【学生記者】

訪問診療のときは何人体制で伺いますか?

 

【井上理事長】

歯科医師、歯科衛生士、コーディネーターの3人体制です。

歯科医師は主に治療を、歯科衛生士は主に口腔ケアなどのリハビリを、コーディネーターは運転業務や、お会計などの事務作業を担当します。

 

 

【学生記者】

お仕事をする上で工夫していることや気をつけていることは何ですか?

 

【井上理事長】

地域連携でその人らしさを支えるために工夫しています。

病院など患者さんが来てくれる場合には病院側がホームですが、在宅だと患者さんの家がホームになります。訪問診療をする上で、患者さんが「どんな人が来るのだろう」と緊張感やストレスを感じないために心のケアも考えながらサポートする一員・食べることを支える地域包括ケアの一員として輪を乱さないようにしています。地域連携に関しては、患者さんが中心にいるという輪を乱さないように、患者さんや患者さんのご家族の意見・要望に沿ってケアの内容を変えていくようにしています。在宅ではエビデンスだけで患者さんに強要させることはできないので、ACPアドバンスケアプランニングを中心に患者さん一人ひとりと向き合い柔軟に対応をしています。

 

 

【学生記者】

このお仕事を始めたきっかけは何ですか?

 

【井上理事長】

食べることは生きていく上でとても大切なので、好きなものを最後まで食べて元気に過ごせるようにするために訪問歯科を始めました。

地域包括ケアシステムの中で歯科はリハビリの仲間です。患者さんがどうしたいのかを実現できるようにお手伝いする役割を担っています。歯科がリハビリに入ることによって、患者さんの生活の質・食べたいという意欲を高めることができます。

私たち祥義会のグループでは、口腔ケア・リハビリ・栄養管理の「三位一体+行動変容」を掲げて活動しています。

 

突然ですが、舌を動かさずに食べ物を噛んで食べることはできますか?

できないですよね。舌を動かさないと食べることはできません。

しかし、舌は筋肉で、使わないと機能低下しますし、全身の筋肉とも相関関係にあります。

例えば、怪我や病気で身体を動かしにくくなると舌の筋肉も連動して低下してしまい、食べにくくなったり、食べられなくなったりしてしまいます。食べられないと炭水化物を摂りがちになって栄養状態が悪くなり、食べ物から筋肉を作り出すことができず、身体の筋肉の回復も遅れてしまいます。

このように関連しているため、三位一体で、口腔ケアとリハビリと栄養管理を同時に行うことが大事です。好きなものが食べられるようになると、生きる意欲が向上します。

患者さんの「人生を豊かに生きたい」という気持ちに寄り添い、彩が良くご自身が食べたいと思う食べ物を食べることができるように訪問歯科をしています。

 

 

【学生記者】

患者さまに向けて最後にひとことお願いします。

 

【井上理事長】

楽しむことを見つけましょう。役割や目的を持っている人が強いとスウェーデンの医療を見ていても思うので、楽しむことを忘れずに毎日過ごしてほしいと思います。

 

事業所紹介

あい歯科クリニック URL:https://ai-shika-clinic.com

JR武蔵新城駅から徒歩1分 TEL 044-948-6688

医療法人 祥義会  URL:https://shogikai.com

 

学生記者の感想

(学生A)

歯の治療だけでなく、好きなものを最後まで食べることを大切に活動されていて、看護学生として学ぶべき姿勢が多くあると思いました。今回ご教授いただいた「口腔ケア・リハビリ・栄養管理+行動変容」の三位一体のお話がとても興味深い内容で、この知識を周りの学生に広めて、みんなでより良い看護ができるように頑張ります!貴重なお話ありがとうございました!

 

(学生Y)

食べ物を噛むためにも、全身の筋肉を鍛えるためにも舌はとても重要なものだと気づき、とても驚きました。健康を維持していくためにも口腔内を清潔にすることやしっかりと噛んで食べることは重要なのだと学ぶことができ、今後の生活に活かしていきたいと思いました。

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