9月定例会のご報告
皆さん、こんにちは!
川崎つながろ会の杉田どぇす。
ハイ、9月定例会!また欠席しちゃいました~。
これはしかし、しょうがないんです。
ちゃんとした「推しという尊い存在を応援するための人生を賭けた活動」、略して「推し活」なわけですから。
憲法でも認められた権利なので。知らんけど。
…って、誰も責めてないんだよね~。みんな「いっといで」って送り出してくれるんですよ。やさしいでしょ?ありがとうございます。
で、試合結果はというと
84-0
の完封勝ち!いい一日でした。
それでは9月定例会のご報告です。
1.参加者
当事者:4名、当事者家族:1名、医療職:2名、介護職:2名、看護学生(川崎リンクス):4名、支援者(事務局):2名
2.軽く自己紹介と近況
支援者Oさん:小田原ヒルトンで恒例のテニス大会に参加したが戦績イマイチ。
翌日はスター水泳大会でお馴染み大磯ロングビーチでのバレーボールでも勝てず。
佐藤雄二さん(ユージの部屋):先月レスパイト入院。Wi-Fi環境良く快適だった。大谷選手のホームラン、盗塁を楽しみに観ている。
佐藤さんご家族:長女の嫁入り荷出しが完了。雄二さんレスパイト入院の間に上海、ソウルを満喫。
髙野会長:8月は学生ヘルパーのイベントに参加。暑さで体調不良だったが戻った。
看護学生Eさん:高野さんの隣のマンションに住んでいます。先月二十歳になった。
看護学生Wさん:8月はインターン6つ参加。就職希望先が見えてきた。明日からは3か月の病院実習。
看護学生Hさん:金曜から学生ヘルパーを始めた。
当事者Kさん:今年誤嚥性肺炎になった。在宅医療ケアの体制が上手く整わなかったが、髙野さんに訪問看護ステーションを紹介してもらい改善。
医療職Tさん:8月障害者の青梅キャンプに参加。天気が懸念されたが車椅子ごと乗れる気球も無事上がった。
介護職Mさん:愛犬(9歳)の体調が悪くなったが持ち直した。韓国ドラマ「愛の不時着」を視聴。
当事者Nさん:9月初めにコロナにかかったが熱は出ず無事復活。乃木坂ライブ配信で盛り上がった。推しは柴田 柚菜。
看護学生Aさん:川崎看護大の青朋祭(学園祭)委員をやっている。絶対来る様に。インスタも見る様に。
3.お悩み相談
Q.ALSの人はなり難いと聞いていたが、踵に褥瘡ができ対策中。皆様はどの様な対策をしていますか?
A.
・褥瘡にはなっていないが、踵が痛くなった。「踵 褥瘡」でネット検索すると色々出てくる。ブーツ型を使用。
・杉田どぇすも長時間足を伸ばしているとかかとが痛くなるので「卵が割れないジェルクッション」を敷いている。現在は2代目(どうでもよい)。
Q.吸引器の選び方
A.
・3電源方式を勧められミニックDC-Ⅱを選択。吸引力は大きい。
・ミニックDC-Ⅱを使っていたが今はアモレ。
・バッテリを使用する際は劣化時の交換容易さも考慮しましょう。
※ミニックDC-Ⅱは現在販売されておりません。
Q.リハスタッフがいる訪問看護ステーションはないかしら。「あるよ(田中要次)」
A.
・「アットリハ」は事業規模大きく、リハビリも頼める。杉田どぇすもご愛用。
・杉田どぇすは訪問看護に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士にも入っていただいています。
あと、こちらは横浜の訪問看護ステーションですが、「アイリーライフ」さんにも訪問看護と理学療法士、作業療法士に入っていただいています。
注:リハビリや療養生活に関することは必ず医師や看護師などの医療者や、
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などの医療専門職の方と相談しながら進めてください。
4.情報共有
・入浴について、スリングで家風呂に週2回入っていたが、訪問入浴は毎日でも来られると言う。週3にしても費用はあまり変わらないので週3にした。
・人力で車いすなどに移乗していたが、介助者の負担を減らすためにリフトを導入した。天井にレールを設置するタイプではなくアーム式。
・新宿にあるサロンBORECA(ボレカ)の「アクセシビリティ」では、障がいや高齢、病気などでお困りの方々をはじめすべての方に、より自由に、より自立した生活を送る為の様々な手段をご紹介します。
・国際福祉機器展開催。10月2日(水)~4日(金) 会場:東京ビッグサイト東展示ホールにて。色々試せますが、混雑が予想されるので行く予定の方は事前申し込みをした方が良いでしょう。
5.お知らせ
・川崎市立看護大学青朋祭が行われます。繰り返しますが10月13日(日)皆必ず来る様に。川崎リンクスの出し物もあります。
6.バスハイク
・11月10日(日)、鴨川シーワールドを目指します。
7.次回定例会
・10月定例会は10月19日(土)なのでお間違えの無い様に。場所は多摩市民館・第五会議室で13時30分から16時30分です。
定例会はオンラインでも参加可能です。どなたでもお気軽にご参加ください。
それでは定例会でお会いしましょう。
てなわけで今月は
ユージの部屋
でビシッと締めます。
さて八月は夏休みだったユージの部屋、今回は長岡の花火のお話。
私の故郷、そして七月に急逝されたつながろ会の安達さんがお過ごしになっていた場所でもある。
基本情報
新潟県長岡市:人口約26万、県第二の都市、県の中央に位置し、信濃川が市内を横切る
日本一の大河両岸に広がる河川敷が日本一の花火大会(※個人の見解)の舞台
花火大会の日程:毎年8月2日、3日・17時20分~21時10分
花火大会の規模:花火約二万発、観客のべ100万人、最大花火サイズ三尺玉(直径約90cm)
私の自慢
私はこの地方都市で生まれ、一浪して大学に入学するまで過ごした。まだ市町村合併の前で、人口17万程度だった。
皆さんは長岡と聞いて何を思い出すであろうか?大抵の場合、何も出ない。中には「あーあの京都の?」という美しき誤解も。一部昭和の人で米、雪、田中角栄辺りがでるが、さほど嬉しくない。雪はない方がいい位だ。歴史好きの人から司馬遼太郎の「峠」や米百俵、山本五十六などが上ると少し胸を張る。花火とか三尺玉と言ってもらうと、もう満面の笑みで自慢モードになる。そう花火が我が故郷最高の自慢なのだ。生まれてから毎年自宅の屋根に寝転んでその花火を見ていた、特にメインイベント三尺玉の打ち上げ場所が近いので、打ち上げの振動で木造の家がミシミシ音を立てて揺れ、花火が家に降りかかってくるように感じていたと、自慢話は続く。長岡市民でもこの位置と距離感はレアなので、地元の友達にも「屋根に寝っ転がって」は自慢していた。グーグルマップで調べてみると、三尺玉の打ち上げ場所は1kmしか離れていなかった。その距離で上空で直径650mに広がる花火を見ていた、迫力満点なわけだ。
幼い頃父親から、「三尺玉を打ち上げられるのは長岡だけ」と教えられ、日本一の花火だとうれしかった。以来三尺玉は私の自慢の種となった。しかし、東京で就職して以降、必ずしも土日に重ならないこと、九州や中国勤務もあり、その地の利を活かす機会は数えるほどで、親の転居で自慢の花火鑑賞拠点を失ってしまった。
長岡花火大会の歴史
1945年8月1日(終戦の直前)夜、長岡は大空襲を受けて焼け野原に
1946年8月1日に街の復興を願う長岡復興祭を開催
1947年8月1、2日に戦争で中断した花火大会を復活し復興と戦没者慰霊とを合わせた祭に
1948年から8月1日を戦没者慰霊の日、2日と3日が花火大会という今の形に
こうした経緯で長岡の花火は毎年曜日にかかわらず同じ日に開催、復興と慰霊の思いを込めて行われることになった。
中越地震と復興祈願花火・フェニックス
2004年10月2日、最大震度7の地震が発生、長岡とその周辺地域で死者68人、上越新幹線も脱線するなど大きな被害が出た。
翌年の花火は中止という話もあったが、復興祈願と全国からのご支援への感謝を主眼にした新しい花火・フェニックスを加えて開催された。大空襲の焼け野原から復興を果たしたように、地震にも負けずに不死鳥のごとく甦れとの願いをこめたという。市民を中心とした募金活動で資金を集め、普段は演目ごとに分かれて担当している煙火店・花火師が総力を結集して打ち上げる、特別な花火。「あれはスゲー」という話はきいてはいたが、想像するしかなかった。
私が初めてフェニックスを見ることができたのは何年も後でしかもテレビ番組の中であったが、想像の何倍も上を行く”作品”で、途中から涙が止まらなかった。平原綾香が歌うジュピターに合わせて5分間も打ち上げられる横幅2kmにもなる超ワイド特大スターマイン。「こんなの見たことない」異例な打ち上げ時間と打ち上げ幅、贅沢な構成、どれをとっても桁違いであった。「やっぱり日本一の花火大会だ!」この思いを新たにした。三尺玉は長岡以外でも打ち上げるようになっており、四尺玉すらある。三尺玉だけで日本一ではないのだ!
フェニックスは東日本大震災からの復興を願って2011年に宮城県石巻市でも打ち上げられた。今年は能登半島地震からの復興を願って、能登が舞台であった朝ドラの主題歌「希空~まれぞら~」の合唱にのせて打ち上げる90秒の花火をジュピターの前段に加えた特別バージョンで打ち上げられた。
テレビで見る花火
ありがたいことに長岡の花火はNHK-BSで生中継がある。
ある時期まで「花火はテレビで見るもんじゃない、色と迫力が伝わらない」と豪語していた。その生中継を見るようになって、色々と気づきがあった。色はずいぶんと改善された。他にもテレビならではの良さもある。人混みや行列を避けてエアコンのある快適な場所で見ることができる。何よりも良いのは、遠近左右など複数のカメラの映像を切り替えながら見せてくれることなのだ。フェニックスで顕著だが、横幅2kmにもなる全貌を一望するには相当離れる必要がある。瞬時にアップと全貌を切り替えながら鑑賞させてくれるテレビ様々の作品も多い。また、花火には煙がつきもので、連発される花火ほど煙も多くなる。風の向きや強さによっては、煙が邪魔して何も見えないなんていうことが起きてしまうのだ。テレビでは煙の状況に応じて、少しでも綺麗に見えるカメラに切り替えてくれるのだ。時々再放送もやっているので、皆さんも是非ご覧ください。
家族で現地鑑賞
2018年8月3日、初めて家族そろって長岡で花火を見ることができた。
自身でも20年?振りであった。前年3月、ALSと診断された私は、やり残したことを減らそうと動いた。一年以上前から動き始めたことと、いくつかの幸運もあって長岡駅に最寄りのホテルを確保でき、フェニックスが正面に見える指定席も予約、あとは当日の天気を祈った。当日は晴天、微風もある絶好の花火日和となった。指定席はゆったりとスペースもあり、電動車いすでも周りに迷惑をかける心配も無用であった。久々の現地は、初めて生で見る演目も多く、かつての鑑賞位置から1km以上北寄りで角度が変わり川にも近づくので、かなり新鮮であった。特にフェニックスは格別で、視界を全て覆いつくされ迫力に圧倒された。唯一残念だったのは、三尺玉の打ち上げ場所からは2km以上離れているので、あの音と振動を昔のようには感じられなかったこと。贅沢な話である。
お休みをした分を埋め合わせようと力が入って”尺”がオーバーしてしまった。
そのわりにダジャレがなんにもない、、、との少数派の声が心配で釈(“尺”)然としない。
引き下がるのも”尺”に触るので、最後の三”尺”玉一発お許しください。
佐藤雄二
今月も更新お疲れ様です。今回も情報盛りだくさんで、とても勉強になる回でした!
唐突な田中要次、しっかりリンク付きで笑いました。
ユージの部屋、勉強になります。
私もかつて新潟にはよく行きました。米百俵といえば山本有三ですが、司馬遼太郎の小説にもあって、一般的にはそちらの方が有名なのですね。知りませんでした。どちらも読んだことはないのですが笑笑笑
参加者Kさま、お読みいただきありがとうございます。
クスッとなったり、何か得るものが少しでもあれば幸いです!
引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。