10月定例会のご報告
皆さま、こんにちは!
川崎つながろ会の杉田どぇす。
9月は定例会がなかったので、残暑厳しいねとボヤいてるあいだにすっかり秋が深まってきました。
季節の変わり目、いすでにインフルエンザが流行っているとの話も耳に入ったり出て行ったりしていますので、くれぐれもご自愛ください。
さて。
9月13日にドキュメンタリー映画の「杳かなる」の上映会を、つながろ会と日本ALS協会神奈川県支部との共催で開催いたしました。
当日は53名の皆様が参加してくださいました(キャパぎりちょん)。また、メインで出演された佐藤裕美さんも来ていただき盛会のうちに上映会を終えることができました。

日本ALS協会神奈川県支部の松山支部長も駆けつけくれました。

上映後、佐藤裕美さんから皆様へ。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
また、たくさんのご寄付をいただき感謝しております。
1.参加者
当事者:4名、当事者家族:2名、介護職:3名、看護学生:4名、支援者:1名、銭場記者
2.自己紹介と近況報告
支援者Oさん:スポーツ観戦を楽しんでいる。
佐藤雄二さん:久しぶりに町田ゼルビアレディースの応援に行った。逆転勝利した。残り二試合も勝って、優勝して欲しい!
佐藤さんご家族:世界陸上2日目、超楽しかった!ただ会場スタッフが車椅子対応慣れしていなかった。
髙野会長:JALSA恩田会長の体調不良により会長代行を務めているため忙しい。
トロン・アレスという映画を観た。CGは良かったが中身はつまらなかった。
看護学生Yさん:髙野会長ヘルパー学生。ボランティアサークルLINKS副代表。学生記者企画活動は自分たちが行きたいところを決めて行くことにする。
奈良原:髙野会長ヘルパー。浦和競馬場は住宅街の中にあり治安が良い。江戸川競艇場に行くとオジサンにやたら話かけられる。
銭場記者:認知症カフェ「ごちゃまぜ」がオープンした。厨房に立ったり楽しかった。運営が落ち着いたらみんな来てね!
杉田どぇす:アメフトオービックシーガルズはリーグ戦快勝中。11月後半準々決勝、12月準決勝、正月決勝。
杉田どぇす家族:奥歯を抜いた。歯茎回復待ち中。11月後半の3連休に台北へ。
看護学生Iさん:杉田ヘルパー学生。カフェ巡りにはまっている。いいカフェがあったら教えてください。
介護職Tさん:杉田ヘルパー。モーニングセミナーというのに6時から参加。ヤバい集会かと思った。
介護職Mさん:Tさんの事業所に入社。未経験のため頑張る。
当事者Eさん:トレランのボランティアに今年も参加。髙野さん友人に会えてうれしかった。
看護学生Kさん:Eさんヘルパー学生。実習が終わって長野とかに行って楽しかった。
看護学生Sさん:髙野会長ヘルパー学生。先日模試があり、結果がひどかったので頑張る。
3.その他質問等
Q.
電車移動で優先スペースに止めた場合、介助者はどうしてる?傍に立っている?近くの席に座っている?(立っていると酔って気持ち悪くなる)
A.
・基本介助者は傍に立っている。私(家族)は疲れるので座る。
・1人は立っているが、他の介助者は座る。優先席の前に横付けして見守る場合もある。
・優先席の前に横付けして見守る。
4.バスハイク
・車椅子乗車者は現状4~5名。座席移乗の可否は個別確認する。
・BBQ食材のみ人数分申込みするので、追加食材やドリンクは自己負担でお願いする。
・食器等は事前に購入してマイカー予定の佐藤家に持参してもらう。
・雨天時は以前にも計画した品川水族館コースで計画提出する。
・BBQの雨天キャンセル判断はキャンセルポリシー期限の5日前に週間天気予報で決める。
5.その他
・イベント開催月も定例会を開催した方がよいのでは?→今後原則第3日曜開催で会場予約する。(11月はこれから会場確保困難のため中止のまま)
5.次回定例会
2025年12月21日(日)13:30~
会場:武蔵新城駅 徒歩約10分のカフェ「千年共店」
以上、定例会のご報告でした!
ユージの部屋
さて今月は、スポーツ生観戦シリーズ第三弾、”陸上競技”!
実は私の生観戦回数圧倒的一位は、陸上競技なのだ。そのため語りたいことが多すぎて、さすがに寛容で物好き?なユージの部屋の読者でも、途中棄権続出で完走者は國本さんただ一人なんて事態になりかねないので、ペース配分に留意して今回は、主に世界陸上の観戦をとりあげる。
- 陸上との出会い
そもそも陸上競技とはあまり縁がなかった。体育の授業くらいで、運動会のリレーで活躍した記憶も、跳躍や投擲で目立った覚えもない。更に長距離は大の苦手で、中学校のマラソン大会で6kmを走らされた時には、死ぬ思いであがいたが、完走するのがやっとであった。
余談になるが、自分のことを完全に”短距離型”だと思っている。目の前のことに全力投入するが長くは続かず、すぐに息切れしてひと休み。それを繰り返す。コツコツと計画的に積み上げていくような進め方、取り組みは苦手。無駄も多くはなはだ”燃費”が悪い。
そんな私が陸上競技に目を向けるようになったのは、就職した会社・旭化成にたまたま強い陸上部があったからである。テレビでマラソンや駅伝があると必ず自分の会社の選手が映り、優勝を争ってくれる。オリンピックにも出てくれる。これは楽しい。ここまではただの”ミーハー”(死語?)。それが、入社6年目の1991年1月の人事異動で陸上部の練習拠点のグランドに近い工場の勤労係長に配置されたことで一変する。そのポジションに陸上部の事務方の仕事が兼務でついてきた。なんと”陸上部の人”にしてもらえたのだ。おかげで、陸上競技、特に長距離種目との深くて長い関係が始まった。世界を目指して戦う選手に関わることができる光栄な仕事であった。
- 1991年の世界陸上東京大会
関わり始めて直ぐに大きな試合が巡ってきた。当時は4年に一度開催されていた世界選手権が、幸運にも東京で開催され、男子マラソンの日本代表に旭化成陸上部の谷口浩美選手が選ばれていた。ありがたいことに、全日程を見ることができるチケットを渡され、副部長の國本さん(陸上部の仕事の上司)と二人送り出しもらった。国立競技場の席は第三コーナーの前から二番目か三番目だった。トラック種目のゴール地点の対角になるので、短距離のゴール争いを見るには遠いが、棒高跳びは自分達に向かって飛んでくるし、走り幅跳びも着地が目の前であった。そんな席で、途中仕事で一日は抜けたものの世界レベルの陸上競技をたっぷりと堪能させてもらった。残念ながら、当時はマラソン以外の種目では世界と互角にメダルを争う日本人はいなかった。高野進が400mで決勝進出が、大きな話題になった。
最も注目されたのが、アメリカ代表のカール・ルイスがいくつ金メダルを取るか?!1984年のロスアンゼルス・オリンピックで、100ⅿ、200m、4×100mリレー、走り幅跳びの四種目で金メダルを獲得したスーパースター。もう全盛期は過ぎたとの声もある中で、100ⅿ、4×100mリレー、走り幅跳びの三種目に出場した。トラック種目二つはしっかり金メダル、しかも共に世界記録更新という圧巻の活躍。しかし、余り私の記憶には残っていない。一方で、目の前で見届けた走り幅跳びの金メダル争いは忘れられない。カール・ルイスが、当時の世界記録を1cm超える8m91を飛んでトップに立っていた。終盤それを超える跳躍がでた。同じアメリカ代表マイク・パウエル。カール・ルイスの跳躍は、持ち前の助走スピードを生かして前方にライナーのように跳ぶ。それに対してマイク・パウエルは、助走スピードはそこそこだが、踏み切りで高く飛び上がり、滞空時間が長い。勝負を決めた跳躍は特別に”高かった”。「ブワッ」という効果音付きで記憶しているその跳躍は、8m95の世界新記録!それは、いまだに破られていない。
さてクライマックスは、大会最終日9月1日日曜日の男子マラソン。我らが谷口さんの出番だ。日本の蒸し暑さの影響を少しでも和らげるため、スタート時刻は朝の8時(?うろ覚え)。それでも天候は晴れて暑くなった。当時のマラソンコースは、国立競技場がスタート・ゴールで東京ドーム、皇居、日比谷公園、東京タワー、増上寺、大井競馬場を通り平和島口を折り返して戻るコース。35kmを過ぎた後の水道橋駅前から四谷にかけての坂は高低差約30ⅿの難コース。沿道から声をかけるためまずは日比谷公園の辺りで待機。まだ10kmすぎなので大集団で通過。三田線を芝公園で降り、復路を応援。集団はかなりばらけていたが、谷口さんは先頭グループで元気。地下鉄を戻り水道橋でJRに乗り換え、信濃町へ。車窓から見えたのは、先頭を走る谷口さん。これは金メダルのゴールの瞬間を見届けなければと、信濃町の駅から必死で走りかろうじて間に合った。日本人初の世界陸上金メダル! 花束を抱えてのウイニングランの最中に観客席から声をかけると、”身内”に気づき笑って手を振ってくれたのが誇らしかった。有力選手も含めリタイア続出の過酷なレースであったことは、後でテレビを見て知った。
- 世界陸上東京大会観戦再び!
今年9月、世界陸上が東京に戻ってきた。なんと34年振り!去年始まった車椅子席の発売当日、旭化成の選手が出場する可能性がある男子10000mのある大会二日目のチケットを購入、後日幸い代表に葛西潤が選ばれて目論見通りとなった。
さて観戦当日、競技開始は18:35。残念ながら車椅子専用駐車場の抽選にはずれたので、電車で向かうため余裕を持って16:00に出発、色々あって一時間程ロスして車椅子席に到着は18:40。目の前ではすぐに男子400m予選二組がスタート、中島佑気ジョセフが快調に飛ばし大歓声の中僅差の二位、44秒44の日本新記録で予選突破を決め会場はどよめく。間に合って良かった!34年前との一番の違いが、短距離種目で決勝進出、メダルを狙う選手が何人もいることではないかと思う。

介助者用座席もあり、ゆったりとした車椅子席。チケット上は二階車椅子席ながら、実際は三階にある。車椅子席しかない?フロアーで、トイレも広い車椅子用が六室も並ぶ!

こんな角度で観戦!走り高跳びが良く見える、100mはこちらに向かって走ってくる!
昔の仲間が顔を見に来てくれた。葛西応援団扇をゲット!

中央・前監督の西村氏、右・総部長の寺田氏

“生”織田裕二
一息ついて、東京オリンピックの時には来場出来ず眺めることがかなわなかった、新しい国立競技場の景色をしばし見渡す。一部が透明な観客席の屋根、ランダムに変わる客席シートの色、昔はなかったトラックの第九レーン、、、織田裕二を探せ!もその一環?期せずして序盤のクライマックス男女100m決勝のある日でもあったおかげか、ウサイン・ボルトが登場しトレードマークの弓を引くポーズを見せて会場を沸かせた。
さて競技の方だが、目の前で進んだ男子走り高跳びでは、日本代表三人の内二人が予選を通過した。跳躍種目の生観戦には、手拍子で選手を後押ししている感覚になれる楽しさがあると気づいた。100m準決勝と並行して女子走り幅跳びの決勝が進んでいたが、我々の席からは離れていて”手拍子圏”ではないのが残念。一方で、100mの方は有力選手の登場で盛り上がる。中でも、女子はジャマイカのフレイザー・プライス―腰まである髪をカラフルに染め金メダルを取りまくってきたが本大会を最後に引退―、男子はアメリカのノア・ライルズ―ボルト超えも期待される、日本アニメのオタクでその決めポーズも注目の人気者―の時に、一番盛り上がりを見せた。
熱暑対策かはたまた欧米での放映時間の問題か?21:30と遅い時間に予定された男子10000m決勝は、異例だらけのレースとなった。スタートしてしばらくは超スローペース。一周75秒?!世界陸上やオリンピックなどタイムより順位が重視されるレースでは、前に出て引っ張って余分に消耗することを避けようとして、出だしはゆっくりになりがち。暑い時にはなおさらなのだが、ここまでのスローは見たことが無い。序盤は集団の中ほどにいた日本代表、旭化成・葛西とトヨタの鈴木芽吹の二人が、中盤にかけて先頭に立ち集団を引っ張って周回を重ねる。日本の男子選手が10000mで先頭を引っ張る姿も初めて見た!会場も大歓声!はじめのうちは給水を安全にとるための位置取りで、直ぐに下がると思っていたが、そのままの位置で頑張り、給水三回目を取った辺りで遅れだす。結果的には二人は四回も給水して(これも見たことない)、完走した。優勝タイムは28分55という世界陸上で”最も遅い”ものとなった。

最後の100m決勝は、女子はアメリカのウッデンがジャマイカを抑え、男子はジャマイカの若手がライルズに勝ちワンツーで、金メダルを分け合って幕を閉じた。ジャマイカの応援団の“ワンツー、ワンツー”の大騒ぎは、競技場から帰りの地下鉄の駅まで続いた。日本は深夜23時なのだが、遠来のお客様の慶事なので、じゃぁ、まっ、いっか、、、
佐藤雄二


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