6月定例会のご報告

皆様、こんにちは!

川崎つながろ会の杉田どぇす。

 

6月28日は秋葉原へ行ってきました。

ALS患者で「NPO法人境を越えて」の共同代表である佐藤裕美さんの3年半余りを追ったドキュメンタリー映画「杳かなる」の上映会と上映後のアフタートークに登壇するためだ。

なんとウチのメンバー、私も含め全員が秋葉原初上陸w

遠路はるばるやってきた人のようにキョロッキョロしながら会場であるUDXを目指します。

暑そ。

 

秋葉原、上陸。

人がわんさかいらっしゃる。武蔵新城の280倍はいる。

着いたばっかの時はそうでもなかった。それでも武蔵新城の158倍はいた。

 

今回、事前のアンケートに「参加するにあたっての目標」みたいな項目があったので「遅刻をしない」という的外れなことを書いたが、目標を達成すべく早朝より朝ケアを前倒ししたりして10時半ごろ着いた。ゲスト一番乗りだったw

控室で待機し、しょんべんしてリハーサルして飯食って会場入り。100名ほどがすでに来場しており満員御礼状態。車椅子の方だけで30名くらいいて壮観だった。

上映前に佐藤さんと進行役の方とのオープニングトーク。からの「杳かなる」上映。

佐藤さんの葛藤、岡部さんをはじめとする多くのつながり、介助者たちの思い、互いに支え合いながら前へと踏み出す姿。

たくさんの方に観てほしい作品だ。

 

上映後、いよいよ出番だアフタートーク。

口文字を担当する学生ヘルパーHさんが一人静かに緊張している。

私はというと、もう緊張とは無縁なのでヘラヘラしていたかもしれない。大人なのに。

「足が震えた」というHさん。完璧な仕事でした。

 

アフタートークのあとはもう一つの企画、シンポジウム「介護現場の“ハラスメント“って何だろう」

ここに我らが「半パンマン」江村さんが登場!

「とも生きT」アピールも忘れない江村さんと支援者の工藤さん。

 

このあと私の持続吸引の電源であるポータブル蓄電池がまさかのダウン。

アダプターを持参しておらず一時騒然としたが、「ん?ここ秋葉原じゃねーかw」ということでアダプターを買いに走ってもらった。

残念ながら駆け込んだ量販店にはおいておらず、蓄電池そのものを買ったとのこと。

「そ、そうか、よ、ようやった、ご苦労さん、それでなんぼやった、、あ――そうか、5万でいけたんか、よっしゃよっしゃ、わかった、そうかぁ5万でな、、いけたんか、、(白目)」

と心の中で誰かとやり取りしたんだとさ。

 

こうして激動の一日が終わった。

夕焼け空がやけに目に沁みるぜ。

 

てなわけで6月定例会のご報告、いってみよー。

 

1.参加者

当事者:3名、当事者家族:3名、看護学生:8名、支援者:2名、銭場記者

 

2.自己紹介と近況

支援者Oさん:杉田どぇす推しのアメフトオービックシーガルズが戦うパールボウル決勝戦を観戦した。

初アメフト観戦であったが、チアのお姉さんに合わせ大声で応援した。今後も男子バレーボールネーションズリーグ、テニス木下オープン等を生観戦したい。

佐藤雄二さん:6月12日で64歳になりました。大谷選手からホームランのプレゼントがありません。今月は高野さんと看護学校で講義するのが楽しみ。

佐藤さんご家族:憂鬱な事が一杯。マンションの大規模修繕、歯の治療、タイガースの連敗。でも5月に教え子の結婚式に出席。ディズニーアンバサダーホテルで、18年ぶりの舞浜。ミッキーやミニーが登場して盛大に行われた。

当事者家族Kさん:旅行で仙台に行った。道の駅東松島でブルーインパルスのVRを体験した。

看護学生Yさん:猫カフェに行った。猫は人間の会話を理解している様だ。

看護学生Mさん:金曜0時の登戸駅で酔っ払いが脚を骨折したのを目撃。酒を飲んでも飲まれない大人になると誓った。

看護学生Kさん:お気に入りの傘を電車に忘れてしまった。

看護学校Wさん:学校の課題が大変。

杉田どぇす:推しのアメフトオービックシーガルズパールボウル決勝を観戦。見事優勝! 次はライスボールでの活躍に期待。

杉田どぇす家族:ライスボールとは秋から始まるアメフトの全国トーナメントである。全国なので西の強豪チームも参加するのであーる。

羽田空港ツアーは想像以上に楽しかった。展望デッキでビール飲めるしお値段もそう高くない。この季節は蒸し暑いので嫌い。

看護学生Tさん:うなぎ屋のバイトでうなぎを焼きました♡ 次回定例会@ミューザの前に食べに来てね。

髙野会長:5月は映画に行けなかった。6月は行く。

看護学生Iさん:車の運転免許を取った。

看護学生Nさん:同じく車の運転免許を取った。隣に父に乗ってもらい練習中。

看護学生Tさん:夜のヘルパーだが今日は昼に登場。Amazonで親に贈り物をしたつもりが自分に届いてしまった。

銭場記者:会社の席がフリースペースになった。近くにお菓子コーナーがあるのでビスコを食べている。忍者めしの誘惑と戦っている。

支援者Kさん:先月家の全ての電子データを格納したHDDを倒して壊したがPC業者にデータ救出してもらう事ができた。

看護学生Sさん:運転免許の学科試験落ちた。

 

3.お悩み相談

Q.外出時にNPPVを持って行きますか?

A.

・持ち歩かない。気管切開しているとマスクは使わない。寝る時は使うが持ち歩かない。

髙野会長:マスクは顔に合わないとダメで合うのが見つかるまで色々試すのが良い。自分は10個目で合うのが見つかった。30種類位ある。

 

4.佐藤家のおもいで

この辺り(麻生区)は懐かしい。何故ならば柿の実幼稚園に娘二人通っていたから。日本一のマンモス幼稚園だが「ともに生きる」教育方針であった。ストレッチャーの子供と写真を撮るために他の子供たちが寝っ転がったり、車椅子の子供も運動会に出たり、そしてそういう子達との接し方を子供たち自らが考える。柿の実幼稚園にいた看護師が現在訪問看護に来ている。

 

5.映画「杳(はる)かなる」上映

・一般向けの上映会を看護大3年生の実習開始前、9月13日(土)にやろうではないか。

 

6.バスツアー2025

・11月9日(日)で申し込む。

・宿題:やや近めで目的地を考えておくこと。

・杉田どぇすリコメンドはBBQ@秦野戸川公園

 

7.次回定例会

2025年7月20日(日)13時30分~16時

会場:ミューザ川崎の会議室2

以上、定例会のご報告でした。

 

 

ユージの部屋

~スポーツ生観戦・野球編~

6月の定例会の近況報告で、いつも進行役を務めてくれるOさんから、初めてのアメリカンフットボール生観戦での興奮と次はバレーボール、テニスに加えて初めての卓球観戦をもくろんでいるとの話を聞いた。それに刺激され生観戦したことのあるスポーツを思い返してみた。

野球に始まり、陸上、柔道、アメリカンフットボール、バレーボール、サッカー、ゴルフ、障害者卓球。色々語りたいことがあるので、先ずは野球から。

 

生観戦デビュー

野球はものごころついたころからテレビで見て覚えたと思う。巨人戦しか選択肢のない中、王、長嶋の活躍やマンガとアニメで「巨人の星」を見ていれば、巨人ファン以外になりようがなかった。事実、中学に入って一人の阪神ファンに会うまで、巨人ファンしかいないもんだと思っていた。そんな感じなので、小学校の頃親父に連れられ地元の球場で、広島対ヤクルトの公式戦を見たのが、スポーツ生観戦デビューなのだが、ほとんど記憶に残っていない。

 

夏の甲子園

次の生観戦は、高校三年生の夏の甲子園だ。母校が甲子園に出場したのだ。実は私、中学は野球部で県大会出場という経験をしている。そのため?深く考えず高校でも野球部に入って甲子園を目指した。しかしながら、体力も根性もそして何より覚悟もない者は、練習についていけず、四ヶ月で退部した。そんな半端者も同級生のおかげで、憧れの甲子園にいき一塁側アルプススタンドから母校の応援をした。結果は逆転負け、茫然として帰りのバスの記憶がない。翌朝家に帰って新聞のスポーツ欄を読み始めたら、涙が止まらなかったことを覚えている。

 

西武球場でホームランボールをつかむ

大学一~二年は西武球場に通った。と言っても観戦ではなく球場整理員のアルバイトである。主にライト側外野席を担当したが、リーダーの指示で色々な配置、仕事を回されるので試合をゆっくり眺めているわけにはいかない。ただ、ホームランやファールボールが観客に当たらないように笛を吹いて知らせ、そのボールを回収する仕事があり、その時間は試合を見ることができた。今と違って、ファールボールもホームランボールも観客からレオのバッチと交換で回収する時代で、せっかくホームランボールをキャッチして喜んでいる観客から、もめないで回収するためには、先にボールをつかむこと。これがなかなか難しい。二年間で一度だけ、非常に上手く取れたことがあった。芝生席に飛んできたホームランボールをワンバウンドでつかんだ。下宿に帰り、テレビデビューを期待してスポーツニュースをはしごした。影も形も出てこなかった。

 

早慶戦

次の生観戦は、社会人になってからの神宮球場。東京六大学野球の早慶戦。私はどちらの卒業生でもないが、小学校以来ずっと慶応ファンなのだ。理由は簡単で、ユニフォームが圧倒的に慶応の方がカッコイイ(個人の感想です)。早稲田の襟のあるユニフォームに丸い帽子がいただけないのだ。

休日にふと思い立って、神宮球場に向かった。慶応側の内野席に陣取る。まず、試合前の練習から興奮した。高校野球とはレベルの違うテンポと正確性でボールが内野を回っていく。次に、応援合戦。「おーい早稲田、、、」「おーい、慶応、、、、」ユーモア一杯の罵り合い。応援歌の声の大きさ。内野席と外野席とで歌声に時差がある。距離の違いとおもっていたが、後にわざとやっているとの解説を聞いた。ある地点で聞くと綺麗な合唱に聞こえるように応援団がリードしているらしい。

試合が始まると奇妙な感覚に気が付いた。何か足りない、、、リプレイがないのだ。テレビ中継で刷り込まれてしまったようだ。その瞬間を逃したらリプレイなし。生観戦の基本を再認識した。どれも、テレビ観戦では見たり、感じたりできないことだった。

 

シアトルでイチロー

渡辺恒雄氏の専横的な監督人事に嫌気がさして巨人と決別し、一気に日本の野球への関心が薄れ、イチローが大活躍するメジャーリーグの中継を見ることができる土日を心待ちにする日々になる。メジャーリーグは見れば見るほどその虜になっていく。そのメジャーリーグを初めて生観戦できたのは、2010年上海駐在中のことになる。たまたま勤続25年になり、一週間の休暇と表彰金の使い道を考えた時に、「イチローが見たい!」と閃いた。家族の賛同も得られネットであっさり球場のチケットも買えたので、シアトルに行くことにした。

10月1日シーズン最終戦シアトル・マリナーズVSオークランド・アスレチックス。早目に球場に向かい、チケット窓口で購入済みのチケットを入手する。余りにあっさり買えてしまい、引換券も何もない状態だったので、一抹の不安があったが、一安心。期待した試合前の練習は終わっていたが、なんと試合前のグランドに入れてもらい、ぐるりと一周。さすがに選手は誰もいないが、ベンチをのぞいたり、記念撮影したりできた。

イチローポーズ

 

グランドに入ってる!

 

選手はいないベンチ

 

試合ではイチローのヒット二本の活躍もあり、マリナーズが勝利!楽しかった。生観戦の最大の収穫は、イチローがアメリカで高く評価され、愛されていることが実感できたこと。球場内外に飾られた写真の数と大きさ、打席に向かうイチローへの大歓声、周りの席のアメリカ人の盛り上がる姿。ゾクゾクさせてもらった。

余談になるが、この試合アスレチックスのキャッチャーでカート・スズキという日系人が出場していて、「スズキさんが二人だ!」と妙に印象に残った。この選手渋く活躍し、引退前にLAエンジエルスに所属して、大谷翔平ともバッテリーを組むことになる。

二人の鈴木さん

 

ボストンでパレードを追いかける

次は、試合ではないが、優勝パレードの生観戦の話。2013年10月末、ボストンに出張する機会があった。羽田でテレビを見ると、メジャーリーグのワールドシリーズ、ボストン・レッドソックスVSセントルイス・カージナルスをやっていた。この試合にレッドソックスが勝てばシリーズ制覇が決まる。当時レッドソックスには抑えに上原(元・巨人)と、中継ぎに田澤(日本のプロ野球を経由せずいきなりメジャー契約)が活躍していたので、自ずと肩入れしたくなる。搭乗時間となり結果はボストンについてタクシーの運転手に教えてもらった。

三日間のボストンでの仕事を終えて土曜日の朝、新聞にその日優勝パレードがあって、本拠地のフェンウェイ球場スタート、市内中心部のボストンマラソンのゴール地点までというコースも載っていた。ちょっと見てみるか、軽い気持ちでホテルから歩いてむかう。球場についてみると、最後の二台を残してスタート済み。急いでゴール地点に向かうと、何とか上原と田澤の車に間に合った。沿道で写真を撮っていたら大歓声とともに「サンキューコージ!」と上原に声がかかる。誇らしかった。この日程で出張していた幸運に感謝。

車上一番前が上原、五人目が田澤

 

東京ドームでイチロー

2019年3月シアトル・マリナーズVSオークランド・アスレチックスの開幕二連戦が東京ドームで開催された。10席しかない車椅子席は電話申し込みで即日抽選という仕組み。初戦は外れたが、幸運にも第二戦が当たる。この時点ではマリナーズとの契約は今年限りだが、その後もどこかのチームで現役続けるのだろうと思っていた。

初戦は二打席くらいで交代だった。せっかくの日本開催なのに、、、第二戦はいかに?と見守った。試合の途中、試合展開と無関係なタイミングで客席が大きくざわめいた。少し遅れて「イチロー引退のニュース速報がでたらしい」妻が教えてくれた。ノーヒットで迎えた第三打席、外野に抜けるか⁈の当たりも内野ゴロに終わる。次の回守備に就く姿に、もう一打席あると喜んだのもつかの間、監督が出てきて交代を告げる。ライトのポジションから戻ってくるイチローを、スタジアム全体が相手チームまで含めてスタンディングオベーションで迎えるというメジャー流の演出だった。イチローの表情はテレビ中継の方がよく見えたはずだが、イチローの現役最後の瞬間を生で見届けたことは、かけがいないものだ。

“ドーム”ありがとう、イチロー!

イチローの引退試合を当てることで、くじ運を使い果たしたらしい。今年の東京ドームでのドジャース開幕二連戦は、車椅子席が倍増したにもかかわらず、かすりもしなかった。

佐藤雄二

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